MENU

【最新版】令和3年度改定!デイケアにおける「口腔・栄養スクリーニング加算」の算定要件・単位数について解説

  • URLをコピーしました!

今回は、令和3年度に新設された「口腔・栄養スクリーニング加算」について解説していきます。

zuuuka
口腔・栄養スクリーニング加算が令和3年度から(Ⅰ)と(Ⅱ)に分かれたよ!

paaako
リハマネ加算や入浴介助加算と同じで(Ⅰ)よりも(Ⅱ)を算定する方が難しいのですかぁ?

zuuuka
間違えやすい部分だけど、この加算は(Ⅰ)と(Ⅱ)では前提条件が違っていて、算定できる報酬でいうと(Ⅰ)の方が多いんだ!
そこは勘違いしないように気をつけなきゃね!

paaako
わかりにくいですぅ(涙)

 

令和3年で変更された、老健入所・デイケアの加算についての解説はコチラでまとめていますので、是非併せてご覧ください。

あわせて読みたい
令和3年度改訂!老健施設(入所・通所)の各加算の算定要件・単位数まとめ 令和3年度に老健施設に関わる介護保険の改訂が多く行われています。 特に今回の改訂で大きく変わるのがLIFEへの情報提供だと思います。   今まで算定できていた加...
目次

この記事を読めばわかること

「口腔・栄養スクリーニング加算」の概要・2種類の違いがわかります。

「口腔・栄養スクリーニング加算」の算定要件・算定できる単位数がわかります。

配置条件も満たしやすいため、積極的に算定を考えられる加算だと思います。

今まで「栄養スクリーニング加算」を算定されていた事業所にとっては「口腔」の内容が加わるのみで、ほぼ同じ内容です。

ただし、(Ⅰ)と(Ⅱ)ではやや条件が異なるため、どちらを算定できるのか、わかっておく必要はあるでしょう。



 

主旨

利用者の口腔機能低下を早期に確認し、適切な管理等を行うことにより、口腔機能低下の重症化等の予防、維持、回復等につなげる観点から、介護職員等が実施可能な口腔スクリーニングを評価する加算。その際、栄養スクリーニング加算による取組・評価と一体的に行う。

簡単に言うと、口腔と栄養のスクリーニングを定期的に行なうことで、早めに予防していきましょう!
という内容の主旨になります。

 

算定要件と単位数

算定要件と単位数に関しては下記のサイトで見ることができます。

https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/000765915.pdf
(厚生労働省「令和3年度介護報酬改定について」10ページ部分から抜粋)

これを参考にしてわかりやすくまとめていきます。

 

口腔・栄養スクリーニング加算(Ⅰ)の算定要件と単位数

○ 介護サービス事業所の従業者が、利用開始時及び利用中6月ごとに利用者の口腔の健康状態及び栄養状態について確認を行い、当該情報を利用者を担当する介護支援専門員に提供していること

※栄養アセスメント加算、栄養改善加算及び口腔機能向上加算との併算定不可

口腔・栄養スクリーニング加算(Ⅰ)
20単位/回 

このような内容になっています。

 

ポイントとしては次の2点です。

○栄養アセスメント加算・栄養改善加算・口腔機能向上加算のいずれも算定していないこと

○口腔と栄養、2つのスクリーニングを行うこと

算定できる単位数は20単位と(Ⅱ)に比べると多いですが、算定するために必要な条件として、他の栄養・口腔系の加算を算定していないことが条件になります。

栄養アセスメント加算の算定要件はこちらから↓

あわせて読みたい
デイケア(通所リハ)における「栄養アセスメント加算」の算定要件・単位数について解説 デイケア(それ以外の通所系サービスにも適応)には、令和3年度から「栄養アセスメント加算」という加算が新たに新設されました。 こちらの算定要件と疑問点、それに対...

 

口腔・栄養スクリーニング加算(Ⅱ)の算定要件と単位数

○ 利用者が、栄養改善加算や口腔機能向上加算を算定している場合に、口腔の健康状態と栄養状態のいずれかの確認を行い、当該情報を利用者を担当する介護支援専門員に提供していること

※栄養アセスメント加算、栄養改善加算又は口腔機能向上加算を算定しており加算(Ⅰ)を算定できない場合にのみ算定可能

口腔・栄養スクリーニング加算(Ⅱ)
5単位/回

このような内容です。

ポイントは(Ⅰ)と同じく2点です。

○栄養アセスメント加算・栄養改善加算・口腔機能向上加算との併算定可能

○口腔と栄養どちらかのスクリーニングで算定可能

他の栄養や口腔の加算を算定している場合には、算定できる単位数は減ってしまうことになります。

 

令和3年度までの「栄養スクリーニング加算」との比較

令和2年3月までは、「口腔・栄養スクリーニング加算」というものはなく、その変わりに「栄養スクリーニング加算」というものがありました。

こちらは栄養のみのスクリーニングをして、単位数は【5単位/回】でした。

改定後は、ほぼ同じ内容でも同じ単位数を算定することができます。

ただ、他の口腔・栄養の加算を算定していない場合の救済として今回の改定に至ったものだと思われます。

他の口腔・栄養系の加算

ちなみにそれぞれの算定できる単位数は以下の通りになります。

・栄養アセスメント加算:
【50単位/月】

・栄養改善加算:
【200単位/回】

・口腔機能向上加算(Ⅰ)(Ⅱ):
【(Ⅰ)150(Ⅱ)160単位/回】

加算の算定は計画的に!

例えば、栄養アセスメント加算と口腔・栄養スクリーニング加算の2つのみを算定しようとするとします。

(Ⅰ)の方になってしまいます。栄養アセスメント加算は回数に関係なく月に1度しか算定できないため、この2つを算定するのであれば(Ⅱ)のみを算定した方が総合的に見て算定できる単位数は高いと思われます。

新設されたばかりの栄養アセスメント加算と口腔・栄養スクリーニング加算のみを算定しようとしている事業所は多くはないと思いますが、算定する加算はよく考えた方がいいということですね!



まとめ

口腔・栄養スクリーニング加算の概要は理解できたでしょうか。

3年に1度の改定の度にこのように細かい算定要件まで勉強していかなければいけないのは大変なことだと思いますが、できるだけわかりやすく解説していきますので、一緒に学んでいきましょう!

あわせて読みたい
令和3年度改訂!老健施設(入所・通所)の各加算の算定要件・単位数まとめ 令和3年度に老健施設に関わる介護保険の改訂が多く行われています。 特に今回の改訂で大きく変わるのがLIFEへの情報提供だと思います。   今まで算定できていた加...

 

こちらの本は令和3年度の介護保険改定内容がざっくりとわかりやすく書かれているのでおすすめです。
ただし、老健施設に限った情報ではなく、全ての改定について書かれているため、参考程度に読んでいただければと思います。

 

よければこちらもクリックお願いします↓

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村

人気ブログランキング

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。
当ブログでは、この他にも介護保険の解説や、理学療法士についての記事も定期的に上げていきます。リクエストなどありましたら、他の加算についても解説記事を作っていこうと思っています。

 

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次