私はこれまで、Kindle Unlimitedで百冊以上の本を読んでいます。
その中で、すごく印象に残って、心に刺さる本に出会ったので今回ご紹介します。
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そんな心に刺さった本は、執着に関する本です。
『執着を手放して「幸せ」になる本』
著者:根本裕幸
タイトルを見て、こう思う方は多いかもしれません。
「執着気質ではないから私には関係ない!」
しかし、この本を読み進めていく中で、自分の思っていないところで、「実は執着をしていた」なんてことが発見できるかもしれません。
人には執着していなくてもお金に執着をしていたり、時間に対して執着していたり。
人が抱える悩みの多くは「執着」という心のゆがみが原因となっていることが多いのです。
私もこの本を読みながら自分の悩みを考えた時に、その悩みは「執着」からきているものが多いことに気がつきました。
そして、その「執着」は自分でわかっていても、周りから忠告をされても捨てられないものなのです。
本書には、その執着から抜け出せる方法が書いてあるため、この本は読んでよかったし、たくさんの人にオススメしたいと思い、今回紹介させていただきます。
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こんな人におすすめ
以下の7つの例文、この中で「執着」による文はどれかわかりますか?
また、それは何に執着しているものかわかりますか?
①私をこれほど愛してくれるのは、あの人だけ
②お金がないのって、絶対不幸だよね
③クビになったら、今の生活が成り立たなくなる
④車がないと、どこにも行けない
⑤「〇〇が体にいい」と聞くと、試さずにはいられない
⑥私の人生に「バツイチ」なんて、ありえない
⑦忙しいので、いつも時間に追われている感じだ
実は、これら全て執着による考えになります。
何に対しての執着かわかったでしょうか?
①「恋人」に対する執着
②「お金」に対する執着
③「会社」に対する執着
④「自動車」に対する執着
⑤「健康」に対する執着
⑥「結婚」に対する執着
⑦「時間」に対する執着
このように、執着というのは色々なことに対して起こり得ます。
上記の7つの例文で該当する方や、似たような考えを持っている方は、是非この本を読んでみていただきたいです。
本書には、今まで心理カウンセラーで様々な悩みの相談に乗ってきて、その中でも「執着」に関する悩みについて、どのように解決に導いていったかが書かれています。
自分の悩みが「執着」によるものかもしれない!
と感じた方には、本当におすすめしたい1冊になります。
まず執着とは何か
『一定の「人」や「もの」あるいは「状況」に心がとらわれ、放れようとしない状態をさします。』
これが執着の定義になります。
執着と聞くと、まずイメージするのは人に対してのイメージが強いのではないでしょうか。
○恋人への執着で、相手のことが気になって仕方がない
○親への執着で、親離れができていない
しかし、上記例文にもあるように、「もの」や「状況」に執着するケースも少なくありません。
むしろ、人間は何かに執着していることが多いように感じます。
「執着」と「こだわり」の違い
心理カウンセリングの世界では、「執着」と「こだわり」を区別しているそうです。
「こだわり」:
希望も夢もあって、ポジティブな状態
「執着」:
そこには「苦しみ」を伴うネガティブな状態
この「こだわり」という言葉を辞書で調べると「特別な思い入れ、執着すること」と出てきます。実際、同じような意味で使われることが多いので、心理カウンセリングの世界ではこの2つの言葉を使い分けてるということだと思います。
執着という言葉は何かに囚われ、ネガティブな思考になっているという状態のことを言います。なので、こだわりは持っていても、執着は手放すべきなのです!
執着のサイン
「〜なければならない」と思うのは執着のサインです。
「こうなりたい」ではなく、「こうでなければならない」や「こうであっては困る」という強い気持ちがある場合は執着となります。
そのような考え方で物事を考えていると、頭が執着に支配されてしまうのです。
執着を手放すとどのようにプラスに働くのか
では執着を手放すと何がいいのでしょうか。
執着の説明でも述べたように、執着はそれに囚われている状態のことを言います。
選択肢を奪われることで、幸せになるという選択肢も捨ててしまう可能性があるのです。
執着を手放すことで、選択肢を増やすことができ、その分幸せになるための選択をすることができる可能性が増えるのです。
執着の種類
執着にも種類があります。
この種類とは、人やものに対する執着ということではなく、執着のタイプのようなことになります。
それでは、本書に書かれている種類をいくつかお伝えします。
①執着があるがゆえに突き放す行動に出る
【例】
- 人:好きな人に対して、何かあった時に無視をしてしまう
- お金:お金に執着するあまり、貯めるだけでなく散財をしてしまう
これらの行動も、その人やものに囚われているが故に起こる行動になります。
つまり執着していることが原因での行動になっているのです。
②一つに執着していると思っているものが、実は複数のことに執着している
【例】
- 人:旦那に執着していると思っていたが、実は旦那の両親にも執着している
執着は「一定のものに対して囚われる」と定義されていましたが、複数のことに対してする場合もあります。
無意識で執着してしまっていることもあるようです。
③苦手なものに執着している
【例】
- 人:飲み会の場があまり好きではないけれど、友人の誘いだからといかなければと思ってしまう
人間関係など特に複雑です。
例文のように、本当は行きたくなくても、友人から誘われたからと、誘いに乗ってしまう人も、執着からそのような行動になってしまっている可能性があるのです。
どのようにして執着を手放すか
今まで「執着」とはどのようなことか、何が悪いのかをお伝えしました。どのようにすればこの執着を手放すことができるのでしょうか。
本書で紹介されている「手放しワーク」を用いて執着を手放していく方法をご紹介します。
執着を手放すための心の準備
このワークを始める前に必要なことがあります。
それは自分を認めてあげることです。
「自分軸を持つ」
「自己肯定感を上げる」
この2つにより、自分を認めてあげましょう。
人によっては自分を認めることができるだけでも執着から解き放たれる方もいるようです。
執着をしている状況というのは、自分よりも他人のことを考えていることになります。
そのため、手放すためにはまず自分のことを認めてあげることが必要になってくるのです。
自分軸を持つ
自分軸を持つためには、「私は私」と考えること、「自分が何をしたいのか」ということを考える必要があります。
何かする時には「本当にこれがしたいのか」ということを考えて行くことで自分軸を持てるようになるでしょう。
自己肯定感を高める
自己肯定感を高めるためには「自分で頑張ったこと」を考えるようにして、自分を褒める習慣をつけましょう。
自分自身を認めることができるようになれば、他人も認めることができるようになります。
ここまで出来たら、いよいよ手放しワークをおこなってみましょう!
執着している人(もの)の対象を決める
あなたが何に執着しているのかを知ることが重要になります。
そして、複数ある場合でも、手放しワークで1度に手放せるのは1つだけです。
それでは手放すための具体的な方法について、大きく4つの工程を簡単に説明します。
具体的な方法に関しては本書を実際に読まれた方が正確なやり方が書いてあるため参考になると思います。
ここでは、どんな風に執着は手放していけるかを説明させていただきます。
①宣言する
手放したい人を思い浮かべて、その人に向かって「私はあなたを手放して、自由になります」と宣言します。
②「心を整理する質問」ノートに書く
[jin_icon_pencil color=”#e9546b” size=”18px”]手放しへ向けて心を整理する5つの質問
- あなたは今日、誰を手放す?
- その人との間にどんなことがあった?
- 手放す目的、理由は?
- 手放すと、どう変わる?
- 今、その人に伝えたいことは?
これらの質問の答えをノートに書きます。
③ネガティブな感情をノートに書く
これは、本書では「御恨み帳」と呼ばれています。
こちらのノートには、自分の素直な感情を書きます。
ポイントとしては、スッキリした気分になるまで、やめずに書き続けることです。
誰に見せるものではないため、個人名を出して、どんな内容のことを書いても構いません。
「御恨み帳」に書くことは、いわば人間が便器に便をするのと同じという風に例えられています。
これを続けていると、ネガティブな感情から心が解き放たれ、その人へ向かう感情も変化していくでしょう。
その人と出会い、学んだこと、成長したことを考えてみましょう。
④「感謝の手紙」を書く
最終的には、その人に対する感謝を思いを書き綴りましょう。
これは手紙を送るのが目的ではないため、実際に渡さなくてもいいのです。
この感謝の手紙は、ネガティブな感情がポジティブに変わったことを、あなた自身が確かめることになります。
ものに対しては擬人化で!
ここまで、人に対しての手放しワークでしたが、「もの」や「お金」においては、擬人化して同じ4つの工程をおこないます。
例えば、お金であれば、「諭吉さん」というように擬人化して、質問ノートや御恨み帳を作り、最終的には感謝の手紙を書くのです。
この4つの工程を続けていくことで、一つ一つ執着しているものから解き放たれ、自由な道へと進んでいきましょう!
まとめ
私はこの本を読んで、自分が思った以上にものに対して執着していることに気が付くことができました。
本文に出てくる様々なケースは、心理カウンセラーに相談にくる事案なので極端なケースが多いです。
しかし、読んでいて「この部分は自分にも当てはまる」という部分はたくさんありましたし、きっとそういう方は多いのではないかと思います。
執着の度合いによっては、自分で解決できる場合もあるでしょうし、病院でカウンセリングを受けたほうがいいケースもあるでしょう。
「自分軸を持つ」「自己肯定感を高める」これだけでも手放せる執着はあります。まずは自分を認めて、手放しワークを実践してみてください。
手放しワークでも変わらない場合や、自分ではどうしようもできない時には、一度病院でカウンセリングを受けた方がいいでしょう。
「手放しワーク」を本格的に実践してみたい!という人は実際にこの本を読んでから行った方が効果的に行えますので、是非読んでみてください!
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