パターン①
パターン②
という事で前回に引き続きご紹介するのはコチラ!
伝え方が9割②
内容は1巻を概ね踏襲しています。
「伝え方が9割」 =1巻
「伝え方が9割②」=2巻
と以下略させていただきます。
本書の目的は、
「伝え方の技術を、完ぺきに身につけ、使えるようになること」
ということで、1巻で紹介された技術の具体例が多く書かれていたり、
ワーク形式で、実際に考える練習をする事で
実践で使えるようにする!
という内容が中心になります。
本書では2巻から読んだ方でもわかるように、
重複した内容も多く書かれています。
なので今回は具体例やコトバの作り方を中心に、
2巻で新たに紹介された技術も含めて紹介します。
1巻の内容を把握されていない方は、
こちらからご覧いただいた方がわかりやすいと思います↓
こんな人におすすめ
- 1巻を読んでも実践に活かしきれていない
- もっと使い方の具体例を知りたい
- 実際にワークなどで練習をしてみたい
2巻で特徴的なのは「具体例」と「ワーク」です。
1巻で基礎の考え方を、
2巻で実践に活用しやすいようにといった流れになっている印象でした。
根本的な内容は1巻とほぼ同じため、実際ご自身で読むのであればどちらか1冊でいいと思います。
内容
簡単なおさらい
まずはコトバをつくる時の3ステップからおさらいしていきましょう!
ステップ1:じぶんの頭の中をそのままコトバにしない
ステップ2:相手の頭の中を想像する
ステップ3:相手のメリットと一致するお願いをつくる
この3ステップは全ての基本になるため、是非覚えておいてください!
そして、このステップでさらに効果的にコトバをつくるための
「7つの切り口」
感動的なコトバをつくるための
「5種類の強いコトバの作り方」
これも前回紹介させていただきました。
これに加え「強いコトバ」をつくるための方法では新たな方法も紹介されています。
では具体例を見ていきましょう!
<7つの切り口>具体例
内容については前回ブログをご参考ください
①相手の好きなこと
<好感をもたれながら、こちらの希望を通すことができる>
こちらの技術は1番効果的で汎用性も高いので、
是非意識してコトバをつくってみて下さい!
店員・客のやり取りで
「すみません、このシャツは現品限りです」→→→
「こちら人気で、最後の一着なんです」
サツマイモの品種名を変えて10倍売り上げが伸びた例
「山田サツマ」→→→
「生キャラメルいも」
会社のカーナビの営業で
「高価格のハイスペックモデルを作りませんか?」→→→
「御社のフラッグシップモデルを作りませんか?」
②嫌いなこと回避
<強烈な強制力を出せる。伝え方、最後の手段>
子供の来るような博物館などで
「展示物に触らないで」→→→
「薬品が塗ってあるので、触らないで」
ファミレスにて走り回る子供、その親に対しての接客方法
「他のお客様のご迷惑になるので、
お子様を席につかせていただけませんか?」→→→
「熱々の料理を運んでおります。ぶつかってこぼすと、
お子様に大変な火傷をさせてしまいます。席に戻るようにお伝えいただけませんか?」
万引き防止のためのポスター作成で万引きが実際減った例
「万引きは犯罪です」→→→
「皆さんのおかげで、万引き犯を捕まえることができました。ご協力ありがとうございます」
③選択の自由
<やらされている感なく相手を導ける>
レストランの食事終わりに
「デザートはいかかですか?」→→→
「デザートはマンゴープリンか抹茶アイスがあります。どちらかいかがですか?」
子供に靴を履かせたい時
「靴を履いて」→→→
「青い靴と、赤い靴どっちがいい?」
会社でみんなを打ち合わせに出席させたい時
「打ち合わせに出席して下さい」→→→
「打ち合わせのお弁当が選べます。焼肉弁当か、カツ丼、どちらがいいですか?」
④認められたい欲
<手強い相手も期待にこたえたくなる>
家事をしない夫に
「窓くらい拭いて!私だって忙しいんだから」→→→
「あなただと高いとこまで手が届くから、窓がピカピカになるのよね。お願いできない?」
会社を辞めそうだった新人に
「それくらい、できなくてどうするの?」→→→
「大丈夫。〇〇さんなら絶対できる。〇〇さんのコトバで言ってくれることを、お客様も望んでいるよ」
子供と歩いていて、手を繋がせたい時
「危ないから、手を繋いで」→→→
「私ひとりだと不安だから、手を繋いで一緒に渡ってくれない?」
⑤あなた限定
<じぶんだけ選ばれたという優越感から、話に乗りたくなる>
飲み会に誘いたい時
「飲みにいかない」→→→
「〇〇さんが来ないと盛り上がらないから、〇〇さんだけには来て欲しいんだ」
クレームでの電話対応
「こちら無料で交換させていただきます」→→→
「ご愛用いただいている〇〇さんだけには、こちら無料で交換させていただきます」
『私と仕事どっちが大事なの?』の回答
「ごめん。でも俺だって、好きで仕事ばかりしてる訳じゃないし」→→→
「ごめん。でも誰より〇〇にだけはそんな風に思わせたくなかった。ごめんな。じぶんが情けないよ」
⑥チームワーク化
<仲間意識が生まれ、面倒な頼みも聞き入れてもらえる>
飲み会の幹事を頼もうとして
「飲み会の幹事やって」→→→
「いっしょに、飲み会の幹事やらない?」
渋谷交差点でのD Jポリスの伝え方
「車道に出ないでください!交通ルールを守って下さい!」→→→
「お巡りさんもみなさんのチームメイトです。どうかチームメイトの言うことにも耳を傾けて下さい」
全く運動しない父に対して
「お父さん、運動しなよ」→→→
「夜に走ろうと思うんだけど、私ひとりだと怖いから、いっしょに走ってくれない?」
⑦感謝
<ほのかな信頼関係が生まれ、相手が気軽には断りにくくなる>
机を移動させて欲しい時
「この机、移動して」→→→
「この机、移動して。ありがとうね!」
値引きを交渉された時
「すみません、値引きはできないんです」→→→
「私の真心をプラスさせていただくことで、何とかならないでしょうか?ありがとうございます」
「『強いコトバ』をつくる技術」作り方&具体例
これは文章を作るときにも活躍します。
1巻では5つの技術が紹介されていましたが、
2巻では3つ加えて、合計8つの技術が紹介されています。
コトバを料理のように作っていく!
ということから、「レシピ」と表現しています。
①サプライズ法
<あっ!という間、すぐにできるレシピ。それが「サプライズ法」>
【作り方】
伝えたいコトバに、適したサプライズワードを入れるだけ!
サプライズワード
「あ、」
「わっ」
「そうだ、」
「おおっ、」
「え!?」
「ほんと!?」
「(語尾に)!」
など、たくさんあります。
大きなたこ焼きを見た時の表現
「大きなたこ焼き」→→→
「わっ、大きなたこ焼き」
漫画「ONE PIECE」にて
「海賊王におれはなる」→→→
「海賊王におれはなる!!」
自転車の売り上げを3倍にしたコトバ
「30分で自転車デビュー」→→→
「え!わずか30分で自転車デビュー」
②ギャップ法
<他は忘れても、これだけは覚えて欲しい、名言ができるレシピ。それが「ギャップ法」>
【作り方】
伝えたいコトバの正反対のワードを考え、前半に入れ、前半と後半をつながるようにコトバを埋める
大きなたこ焼きを見た時の表現
「大きなたこ焼き」→→→
「皿が小さく見える、大きなたこ焼き」
半沢直樹にて
「倍返しだ!」→→→
「やられたら、やり返す。倍返しだ!」
③赤裸々法
<顔が火照るくらい、恥ずかしく感じるくらい、じぶんをさらけ出すレシピ。それが「赤裸々法」>
【作り方】
伝えたいコトバの前に、じぶんの体の反応を赤裸々にコトバにして入れる。
赤裸々方質問表
顔は? (思わず微笑む)
喉は? (ゴクリとなる)
息づかいは? (一瞬止まる)
目は? (閉じたくなる)
肌は? (鳥肌が立つ)
頭の中は? (真っ白になる)
血の巡りは? (速くなる)
大きなたこ焼きを見た時の表現
「大きなたこ焼き」→→→
「息が止まるほど、大きなたこ焼き」
学生の心をつかんが先生のコメント
「感動的なプレゼンでした。変更箇所は特にないです」→→→
「泣けた・・・、そのままでいい」
④リピート法
<かんたんに、かんたんにできてしまう、記憶に残ろレシピ。それが「リピート法」>
【作り方】
繰り返すだけ!
大きなたこ焼きを見た時の表現
「大きなたこ焼き」→→→
「大きな、大きなたこ焼き」
ジブリ映画の主題歌にて
→→→「ポーニョ ポーニョ ポニョさかなの子〜」
→→→「となりのトトロ トトロ♪ トトロ トトロ♪」
⑤クライマックス法
<これだけは、忘れないでほしい、注目させるレシピ。それが「クライマックス法」>
【作り方】
いきなり伝えたい話をするのではなく、クライマックスワードから始める
クライマックスワード
「内緒にしておいて下さい」
「ここテストに出ます」
「これを聞いたあなた、ラッキーですよ」
「ここだけの話ですが」
「一度しか言いませんよ」
「ポイントは2つです」
大きなたこ焼きを見た時の表現
「大きなたこ焼き」→→→
「ここから撮影禁止です。大きなたこ焼き」
講演にて
「例題を見てみましょう」→→→
「この部分を聞くだけでも、来た甲斐があります。例題を見てみましょう」
⑥ナンバー法
<95%の人が知らない、数字で表現して説得力を出すレシピ。それが「ナンバー法」>
【方法】
適したコトバに数字を入れる。
この際、数字は奇数の方が目を引きやすい。
大きなたこ焼きを見た時の表現
「大きなたこ焼き」→→→
「300%大きなたこ焼き」
エジソンの名言
「天才とは僅かなひらめきと、膨大な努力である」→→→
「天才とは1%のひらめきと、99%の努力である」
本や映画のタイトル
→→→「伝え方が9割」
→→→「101匹わんちゃん」
⑦合体法
<言わば「トレンド発明期」。ブームコトバをつくるレシピ。それが「合体法」>
【作り方】
軸のコトバを選んで、別軸言葉の言い換えを出して組み合わせる。
大きなたこ焼きを見た時の表現
「大きなたこ焼き」→→→
「重量級たこ焼き」
流行っている言葉には合体法が多く使われています
→→→「ゆるキャラ」
→→→「クールビズ」
→→→「壁ドン」
⑧頂上法
<お店の棚で1番使われ、購入動機をつくるレシピ。それが「頂上法」>
【作り方】
伝えたい言葉に適した頂上ワードを入れる。
頂上ワード
地域No.1
店長イチオシ
売り上げNo.1
大きなたこ焼きを見た時の表現
「大きなたこ焼き」→→→
「原宿で1番、大きなたこ焼き」
番組名などにも使われています
「とっても受けたい授業」→→→
「世界一受けたい授業」
ここまで様々な技術を紹介してきました。
私生活で使う機会は少ないかもしれませんが、
ここぞという時には「印象に残るコトバ」を
使ってみて下さい!
感想
1巻がすごく参考になることが多く書かれていたため、物足りなさを感じたと言うのが正直な感想です。
1,2巻を続けて読んだため、それも原因だとは思いますが・・・
また、2巻で新たに追加されている「強いコトバ」をつくる3つの技術ですが、
「確かに」とは思いましたが、実生活ではなかなか使うのは難しい技術でした。
2巻には具体例がたくさん書かれていたので「復習するため」や、
ワークがあるため、「練習する機会が欲しい」と言う方は参考になるはずです。
まとめ
まずは1巻に書いてあることを理解しよう!
とにもかくにも3ステップ!
話す時に「意識する」ことは心がけよう
2巻で実際に使えるように練習してみよう!
実践の前にまず練習!
具体例を見たり、ワークをやってみよう
「ワークをやってみたい!」
という方は是非ご自身で本書を手にとって見て下さい。
最後まで見ていただき、
本当にありがとうございます。
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