話し方は、トレーニングにより鍛える事ができます。
どんな会話にもルールがあるのです。
そんなルールを知りたい人には今回紹介する本は是非読んでみていただきたい1冊になります。
「超トーク力」
著者:DaiGo
2021年4月に発売された、DaiGoさんの新刊です。
本書では、
○日常生活の会話
○仕事上での会話
○じっくりとした会話
これらの会話で役立つ、トーク力を身につける事ができます。
「超トーク力」はこんな人におすすめ!
タイトルの通り、トーク力をテーマにした本となっていますが、特に日常生活での会話を苦手とする方におすすめの本となっています。
本書には、会話のためのフォーマットが用意されています。
・会話が苦手な方
・特に初対面や仲良くなりたい方
このような方は、フォーマットを活用するだけでもトーク力は上がると思います。
当記事でも簡単に説明しますので、一度試してみてはいかがでしょうか。
雑談力
挨拶から始まるちょっとした雑談が、コミュニケーションをとる上で、大きなメリットをもたらします。
人間は15日に1回のペースで接触しないと好意は薄れていきます。
また、お互いに「一緒にいたい」と思い、200時間以上共に過ごすと心が許し合える関係になります。
雑談は仲良くなるためには必要です!
と思われる方もいるかもしれません。
雑談自体には意味がなくてもいいのです。
その目的は相手との間でいい印象を残すこと!
そして相手に「また会いたい」と思わせることです!!
「わかったけど、どうすれば好印象を残す雑談ができるの?」
「また会いたいと思わせる雑談なんてあるの?」
そこで、本書に書いてあるテクニックを使うのです。
本書では、次の2つについてフォーカスして内容が書かれています。
①雑談内容について
②聞き方について
この2項目について、テクニックや具体的な内容も書かれているため、ざっくり解説していきます。
雑談内容について
話し相手の感情を動かす問いを投げかけること!
雑談の序盤で相手の感情を引き出せれば、気持ちよく話をしてもらうことができて、好感も増します。
この際は「トゥー・クエスチョン・テクニック」と「会話スターター」を用いて会話をしましょう!
「トゥー・クエスチョン・テクニック」
以下のような流れで会話を繰り広げることを意識してみましょう。
○最近の出来事について尋ねる
○その出来事によって、どんな感情になったかを尋ねる
この2つのステップを踏むだけで、親近感が増します。
「会話スターター」
これは盛り上がる会話の、フォーマットとか定型文みたいなものです。
スタートの会話を盛り上げ、感情を引き出す会話をしていきましょう!
ここでは特に効果的な定型文をお伝えします。
○最近わくわくするような出来事はありましたか?
○あなたが熱心に取り組んでいる活動は何ですか?
○今日、何かいいことありましたか?
これらの質問が特に会話を盛り上げやすい「会話スターター」として書かれています。
どれもプライベートな話をしながら、相手の感情を引き出しやすい会話につなげることのしやすい質問になります。
これらの質問をベースに会話をして、とにかく話し相手の感情を引き出すことに集中してみて下さい。
会話は聞くこと!対面会話の3つのルール
人間は、自分の話をしっかりと聞いてくれる人を好きになる傾向があります。
これは、以前の記事【著書「他人とうまくやっていく」と「話し方が9割」から学ぶ、コミュニケーション上達術!】の中でもお伝えしています。
例え、「トゥー・クエスチョン・テクニック」や「会話スターター」で話を引き出そうとしても、それをしっかり聞かないと意味がありません。
そこで、本書に書いてある、「対面会話の3つのルール」をお伝えします。
ルール①ピンポンルール
ピンポンルールは、話全体の「話す」と「聞く」の配分についてのルールになります。
話す:4割
聞く:6割
この配分で!
基本の会話では、このくらいの配分を意識します。
「逆に4割も話すの?」と思われる方もいるかもしれません。
会話なのでこちらから質問もしますし、あまりに話を聞いているだけだと、「関心がない」と思われることもあるため、この配分がいいのです!
人間は聞く時間よりも話す時間の方が短く感じる傾向があるため、慣れないうちは「2割話す・8割聞く」くらいで意識してみるといいかもしれません。
ルール②信号機ルール
連続で話すのは、長くて60秒までにしましょう!
これ以上話すと、相手は飽きてしまい、いい印象から遠のいてしまいます。
この信号機というのは、30秒単位で信号機が青黄赤と変わっていくことを意識して、せめて黄色で話を止めようってことです。
30秒が青信号
60秒まで話すと黄色信号
60秒以上話すと赤信号
赤信号にまではいかないようにするために、60秒以内に相手にバトンを渡しましょう!
ルール③一時停止ルール
相手が話したあと、すぐにこちらが話し始めると、話をしっかりと聞いていない印象を与えてしまいます。
[jin_icon_checkcircle color=”#e9546b” size=”18px”]相手の話が終わった後は、
ワンテンポ間を開けましょう!
ワンテンポおくことで、しっかりと聞いてくれているという印象を与えることができます。
この3つのルールは意識すれば今日からでもできることです。
まずは相手の話を聞くことを中心に会話をすすめるだけでも、相手はもっと話をしたくなるはずです。
説明力と説得力を身につける
説明力や説得力は身につけることで、知識や能力に変化がなくても周りからの評価は上がります。
そのために必要なことはなにか?
本書では一つに絞ってその答えが書いてありました。
「ストーリーテリング」です。
ストーリーテリング
「ストーリーテリング」とは、伝えたい思いやコンセプトを、それを想起させる印象的な体験談やエピソードなどの“物語”を引用することによって、聞き手に強く印象付ける手法のことです。
これを使えるようになれば、相手に納得してもらいやすくなります。
聖書はストーリーテリングを行った初めての宗教本だから普及したとも言われているそうです。
ストーリーテリングには型があり、それは「CARフレームワーク」というものです。
CARフレームワーク
簡単にこれを解説すると以下のようになります。
C:コンテクスト ➡︎ 文脈
A:アクション ➡︎ 浮き沈み
R:リザルト ➡︎ まとめ
Cでまず背景を伝え、Aでおもしろみを持たせ、Rでポイントを改めて伝える。
これらのポイントを考えた上で、ストーリーテリングを使っていきましょう。
うまく話せない人が抱える3つの特徴
「聞き下手」
聞き下手な人は、傾聴が苦手です。
傾聴とは熱心に耳を傾けて話を聞くことです。
聞き下手の方には共通の特徴があります。
相手の話を聞いているときに次のことを考えたり、したりしていませんか?
○話題と別のことを考えている
○話を聞きながら、心の中で反論する
○求められていないのに、アドバイスしようとする
○次に何を話そうか考えている
○興味ある内容だけ反応する
これらは傾聴とはいいません。
相手目線に立って、集中して話を聞く。傾聴をしていきましょう。
「不安」
こちらが「退屈しているかも」と感じているときは、たいてい相手も「私と会話をしていて退屈そう」と感じているのです。
不安があることで、自分の心の声、インナースピーチに耳を傾けすぎてしまい、メモ前の話し相手に集中できなり、悪印象を与えてしまいます。これは緊張が高まればより強くなるそうです。
対処法としては、この自分の中のインナースピーチを客観的に観察することにより、「不安をなくすのではなく、遠ざける」ことで、不安を解消していくことが書かれています。
インナースピーチ観察とは、簡単に言うと紙に自分の感情を書き出し、それを観察していくことで、ネガティブな思考をポジティブに変えていく方法です。
「発声」
「発言の機会が均等でない場では、声が大きく、よく話す人の意見が通りやすい」というデータもあるようです。うまく話せない人は、発言も少なく、声も小さくなってしまいます。
自分の中で、高い声・低い声、早口・ゆっくり話すを意識して、場面によって使いわけることで、相手に対して伝わりやすい話し方を意識することで伝わり方も変わります。
高い声・早口:
新しい知識を知ってもらいたいときに用いる
低い声・ゆっくり:
しっかり覚えてもらいたいときに用いる
「超トーク力」まとめ
いかがだったでしょうか。
まず言えることは
「やっぱり会話は聞くことが大切」
ということが言えるのではないかと思います。これは他のほとんどのコミュニケーション本でも言われていることですね。
しかし、ただ「話を聞く」と言っても、最初から向こうが勝手に話をしてくれればいいですが、そういうわけにはいきませんよね。
そこで役立つのが、本書に書いてある「会話スターター」です。
このフォーマットを使うことで、相手は話してくれやすくなります。
そこから色々と質問をしながら相手のことを引き出していくことができそうです。
本書を読めば、ここでお伝えしたテクニックの具体的な方法が書かれており、会話の具体例などもたくさん書かれているため、より理解して実生活に取り入れやすくなると思います。
当記事を読んで、実践してみたいという方は是非一度本書を実際読んでから実践することをおすすめします。
最後まで見ていただき、
本当にありがとうございます。
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