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【10分で要約】「スタンフォードが中高生に教えていること」最新の学習方法とは?

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一般人代表

「子どもの教育、どのようにすればいいの?」

「最新の学習方法を知って、自分の子どもに活かしていきたい」

 

子どもを持つ親であれば、誰しも教育方法について考えますよね!

そんな方のために、最新の学習を行う、スタンフォードオンラインハイスクールの校長である星友啓さんが、間違った学習方法や、成長させるための学習方法を書いた本がこちらになります。

 

スタンフォードが中高生に教えていること 本

「スタンフォードが中高生に教えていること」

著者:星友啓

本書の著者である星さんは、現在スタンフォードオンラインハイスクールで校長をしています。

スタンフォードオンラインハイスクールというのは、スタンフォード大学が展開しているオンライン高等学校で、この高校はアメリカの数ある有名校の中でも、オンラインでありながらトップクラスの実績を残しています。(2020年には全米の大学進学校1位)

そんな高校を校長として率いているのが、この本の著者である星さんなのです。

星さんのご自身のブログでも、「勉強」や人生に役立つ発信をしてるため、ご興味あるかたは是非見てみてください。

星友啓 official web site

zuuuka
日本の方が、スタンフォードの校長をしてるってすごいよね!officialサイトでも学習を中心に定期的に有益情報が更新されているよ!

 

 

こんな星さんがどうやってスタンフォードオンラインハイスクールをここまでの学校に出来たか、どのような考え方で教えてきたのかが、この本には詰まっています。

最新の研究データを基に書かれ、実践している内容になるため、これから子どもを育てようとしている方や、どのような学習をさせれば子どもの才能を伸ばしたいと考えている方には貴重な情報がたくさん書いてありました。

また、子どもがいない方でも「人を育てるための考え方」という点では、社会で部下を育てる上でも共通する部分はあるため参考になりますし、最新の教育事情について知ることができるため、読んでいて面白いと思える内容になっていました。

本記事では、この本で参考になった部分をまとめています。

特に「子どもへの間違った教え方と、才能の伸ばし方」という部分にフォーカスしてお伝えします。

 

目次

「スタンフォードが中高生に教えていること」が一番言いたいこと

学校教育において、星さんが一番考えていることは、本にも星さんのWebサイトにも書かれている、この一文に集約されています。

「教育」ではなく「学育」を。

「教育」とは受け身ですが、「学育」というのは主体性を持って学んでいくことになります。これからの学習は、今まで以上にどれだけ主体的に学べるかが鍵になってくるのです。

スタンフォードオンラインスクールでも、この“主体的に学ぶ”ということをさせるためのプログラムを展開することで、実績を残し続けているのです。

 

スタンフォードが教える、間違った教え方・才能の伸ばし方

子供の間違った教え方

学校教育に関して私たちが間違った常識が多いということを言われています。

親からすると、子どものためを想ってサポートしているつもりでも、返ってダメにしてしまうこともあります。また、今まではいい教え方とされてきたことも、最新の研究では避けた方がいいことや気をつけた方がいいこともあるため、注意が必要になります。

zuuuka
あなたの常識もくつがえるかも!

 

❶ほめる

ほめる事は、上手くいけば子供に自信をつけることができますが、下手すると成長を阻害してしまう可能性もある、いわは「諸刃の剣」になります。

ポイントとしては、成果をほめるのではなく成長をほめることで、やる気を失わずに成長につながりやすいようです。

『成果』をほめる例:
「よくやった」「よくこの問題がとけたね」「頭がいいね」など

『成長』をほめる例:
「頑張って考えたね」「よくここまで努力できたね」など

 

❷丁寧に教える

これはなんとなくわかる方もいるのではないでしょうか。

教えすぎてしまうと、学びが浅くなり探究心が削がれます。

この探究心を向上させることこそが、今後の学びに生きてくるため、それを阻害する事は非常に危険なのです。

 

❸評判のいい教材や勉強法で教える

「みんな使っていて成績が伸びているから、きっとこの子も伸びるはず」

こんな考えは、親の押し付けになってしまう可能性があります。

主体的な学びが出来ているかが重要なのです。

その子に合った教材や学習方法を見つける姿勢を大切にしましょう。

 

❹得意な学習スタイルで学ばせる

えっ?と思われた方もいますよね!?

「今、その子に合った学習スタイルを見つけた方がいいって言ったばかりでは?」

この、得意な学習スタイルで学ばせることの間違った部分としては、「一つの方向から学ばせるより、様々な学習の仕方を通して学んだ方が学習効果が上がる」ということがわかってきているそうです。

「多様な学び方」を身につけて、柔軟に考えられるようにしていきましょう。

 

❺ストレスを避ける

ストレスには、自分を成長させるストレスもあります。

鈴木裕さんの本「不老長寿メソッド」でも、「老けるストレス」と「成長させるストレス」という言い方で同じことを言われています。

もちろん、極度にストレスのかかる環境は避けた方がいいのは間違いないため、適切なサポートが必要です。

しかし適度なストレスはポジティブに捉えられるようになると、いい成績を出すことにもつながりますので、それを利用して成長を促すという考え方は必要になるのです。

 

❻テストで理解度や能力を測る

テストは、その範囲の中の理解度や能力を測るために使われていることがほとんどだと思います。

しかし、テストを学ぶための道具として捉えることで、最強の学習ツールになることが最新の研究で明らかにされてきているようです。

テストは、能力を測るためのものでなく、復習の機会なのです。

○自分の中でちょくちょく何を学んだかをテストする

○テストをして何を学んだかをまとめる癖をつける

○学ぶ前に、これから学ぶことの診断テストをする

○定期的にテストをすることで、記憶にも定着しやすくなり、長期的な記憶や学習効果の向上に役立つ

 

❼同じ問題を反復させる

同じ問題の反復練習をした経験は多くの方があるはず。
算数などは、その典型です。

記憶に残すために反復をすることは学習の基本でもあります。

しかし、反復しすぎることで、思考力は低下してしまいます。

「AにはB」という型を作りすぎることは、多面的に捉える事ができなくなってしまう可能性があるため、注意が必要になります。

 

❽勉強は静かに一人でやらせる

グループで学んだことを教え合うというような学習方法はとても効率的とされています。

もちろん、その人に合った学習方法があるため、全員が当てはまるとは限りませんが、一人で学習するよりも、グループで学習したほうが効率的な学習ができる人の方が多いという研究があるため、色々な学習方法を試すのがいいと思います。

 

paaako
今までいいと思っていたことの多くが間違っていたのですぅ

zuuuka
各項目の全てが悪いわけではないけど、これらを知っておかないと悪い方向に行ってしまうことがあるから要注意だね!今度はいい教え方を見ていこう!

 

子供の才能の伸ばし方

ここはみなさんが一番気になっている部分でしょう。

たとえ天才でも、適切な教育・サポートがなければ、その力を発揮することはできません。

本書では8つの正解TIPSとして紹介されており、それらを簡単に解説していきます。

①「教育」ではなく「学育」を

これはこの本のメインテーマになっており、すごく重要な部分になります。

なぜ星さんは、この言葉にここまでこだわるのでしょうか?

それは主体性を持って学んで欲しいという意図があるように思います。

「教育」は
「教え育てる」という意味

しかし、この言葉は学ぶ側からすると「教えられる」という受け身の存在になります。

「学育」は
「学び育つ」という意味

そう。主体的に学ぶ言葉に変わります。

これからの学習は、生徒たちが主体性に学び、それを教師がサポートしていくという形になっていきます。それを実践しているのがスタンフォードオンラインハイスクールでもあるのです。

 

②ステレオタイプの脅威に気を付ける

<div class=”concept-box5″><p>「ステレオタイプ」=社会の中で、人種や性別、年齢などの属性によって決めつけられた評価のこと</p></div>

ここで言うステレオタイプの例と、どのような影響があるのでしょうか。

ネガティブ”なステレオタイプ

例:「文系だから数学が苦手」など
この通りの悪影響が出てしまう。

 

ポジティブ”なステレオタイプ

例:「親が医者だから、子供は頭がいい」など
それがプレッシャーになってしまうことがあるため注意が必要。

ポジティブなステレオタイプはプラスに働くこともありますが、時にそれがプレッシャーになってマイナスになることも多々あるため、できるだけ決めつけをなくし、子どもと向き合うことが大切です。

 

③間違いに萎縮しない力を育てる

間違えは誰もがします。

逆に言うと、間違いは成長するためのチャンスなのです。

間違えた後に、成長できる人になるか、回避する人になるかは、教える人次第と言っても過言ではありません。

「そんな簡単な問題、なんでできない?」

なんて言われたら、どんどん萎縮していってしまいます。

成長する人になるために、次のことを意識してアドバイスをしてみてください。

○間違いは最高の学習の機会であることを伝える。

○ネガティブなステレオタイプは使わない。

○ネガティブな主観を表さない。どこが間違えか客観的に示す。

○問題が子どもの学習進度にフィットしているかどうか考える

○再挑戦の際には、やり方の方向性をアドバイス。

○チャレンジしたことをほめたたえる。

このことを考えながらサポートしていくことで、間違いを成長へと変えられる人に育つでしょう。

 

④子ども自身が主体的に学べる機会を作る

受け身でなく、主体的な思考や決定ができる機会をこちらから与えましょう。

日々の会話の中でも、質問を投げかけることで、思考のきっかけを作ってあげることで考えられる人になっていきます。

「例えば?」
「理由は?」
「どうしてそう考えたの?」

など、一つのことについて深く色々聞くことで、考える力が身に付きます。

 

⑤色々な角度から考えることを身につける

「多様な学び方」が重要です。

算数の問題を例にすると…

  • 普通に計算する
  • 指で数えてみる
  • 物を使って考えてみる
  • 声に出してみる

など色々な方法から問題を解くことができます。

反復練習を何回もするよりも、違う解き方を考えた方が学習効率は上がります。

 

⑥「目標設定」と「自己評価」

社会人でもよく「目標を持つ事が大事」と言われますが、それは子どもであっても同じです。

むしろ、子どもの時から習慣をつけられれば、その経験は一生役に立つでしょう。

目標を立てるときには「SIM-ple」(シンプル)という目標設定法を使いましょう。

「SIM-ple目標設定法」

  • 具体的な目標
  • 現実に即した重要な目標
  • 数値化して評価できる目標

この3点を意識した目標設定が「SIM-ple」になります。

これらの目標で期限ごとに評価しつつ、新たな目標を立てながら学習していくという流れになります。

 

⑦教える側がロールモデル

子どもは周りの行動を観察して、真似をすることで学んでいきます。

近くにいる親は、子どもからすれば一番のモデルとなるため、口で教えるだけではダメです。普段の姿勢から、自分がお手本になれるように意識していきましょう。

 

⑧社会の多様性に育ててもらう

子どもは社会全体の中で、学び育っていきます。

スポーツや習い事など、学習環境を多様にすることでの子ども達での触れ合いや、幅広い年齢の人々と触れ合いが、成長させてくれます。

 

paaako
なんとなくですが、こうすればいい!というのがわかった気がしますぅ
zuuuka
「間違った教え方」でも「いい教え方」でも、星さんが言いたい事は筋が通っていて、繋がる部分があるよね!

自主的・多様性ここらへんが大切ってことなんだ。

 

スタンフォードオンラインハイスクールは、このような考えの日本人校長の元、学習環境を提供して2020年には全米1位の学校になっています。

次に、オンラインハイスクールがなぜ普通の学校を差し置いて、全米1位の学校になれたのかをお伝えしていきます。

 

スタンフォードオンラインハイスクールがなぜ全米1位の学校になれたのか

学習に対する考え方

オンラインハイスクールでは、普通の学校で行われてきたことができない面も多くあります。

例えば「授業」や「テスト」などは、オンラインでの課題となります。

それらはどのようにして解決していったのでしょうか。

○授業:
講義型の授業だとペースを合わせられない、寝てても他のことをやっていても注意をすることができない

➡︎自分の予習してきたことをディスカッションして話し合うことで学習する「反復授業」を取り入れた

○テスト:
従来通りのテストを行っても、家でテストを受けるため、監視ができないため、答えを見ることができてしまう

➡︎基本的なテスト方式として、「オープンブック」のテストを用いて、考えさせるような問題を出している

普通の高校であれば、授業もテストも受動的で行われます。

それが、自分で学んで「復習の場」として授業を設けることで、主体的に授業に参加することができるわけです。

テストも、ちゃんとした答えがあるようなテストも科目によってはありますが、基本は「これ!」といった答えがある問題ではなく、考えて自分なりの解答を出させるようなテストを出しているそうです。

 

オンライン学校が全米トップになれた理由

2020年には全米トップの高校になれたのは、学習制度以外にもいくつかの理由があるそうです。

「哲学」や「健康」を組み込んだプログラム

[jin_icon_pencil color=”#e9546b” size=”18px”]授業に「哲学」を取り入れている

現在の必修科目の主流であるSTEM。

S:科学
T:テクノロジー
E:工学
M:数学

これらに加えて、「哲学」を必修科目として取り入れています。

ちなみに、著者の星さんは、もともと哲学の教授でもあるのです。

哲学を取り入れることによって、自分で考え行動する。生き抜く力を身につけてもらうという狙いがあります。

 

[jin_icon_pencil color=”#e9546b” size=”18px”]「ウェルネス・プログラム」で心と身体を健康に保つ

身体は資本。よく聞く言葉ですよね。
スタンフォードオンラインハイスクールでは、心と身体のケアを重視しています。

学校側が管理するのではなく、自分で管理できるようなスキルを身につけるように教えており、学校を卒業してからでもしっかりと自己管理ができる術を身につけることができます。

カレッジカウンセラーの制度も作り、定期的なカウンセリングを受けるなどといった取り組みもしています。

 

腕利きの教師とのマッチング

オンラインの一番の強みがこれになります。

普通の学校であれば、そこに呼ばなければなりませんが、オンラインであればどこからでも授業が行えるため、優秀な教師に教えてもらうことが実現するのです。

 

コミュニティー作りを重視

ディスカッション形式で授業を進めていくことで、生徒同志のコミュニティーも広がります。

オンライン学校のイメージとして、人と触れ合う機会は少ないように思うかもしれませんが、スタンフォードでは、世界中に一生付き合える仲間も多くできるということも強みだそうです。

 

「スタンフォードが中高生に教えていること」まとめ

最初に、どのような教育方法をしていけば、子供の能力を伸ばせるかをお伝えしました。そして、実際にスタンフォードオンラインハイスクールがどのようなことを考えて授業を作っているか、何を大切にしているかをまとめました。

今の時代を生き抜くには、受け身ではなく、主体的に考え行動していくことが必要になってくるため、どのようにして主体性を伸ばせばいいかという考え方や授業方法が書いてあります。

主体性が重要であることがわかっていても、それを伸ばす教育というのは難しいと思いますが、それが出来ているスタンフォードはさすがと言わざるを得ません。

これらの考えは子供の学習として書かれていますが、内容をみると社会を生き抜くために必要なマインド面が多いため、自分自身の考え方や、子供だけでなく部下の教育などでも活かせるのではないかと感じています。

本書には、これらの他にも、

・教育のメジャートレンド
・教育のミライ

という、今後の教育のあり方についても書かれています。

子供の有無に関わらず、自分の考え方や会社での教育の仕方にも参考になる本なので、当ブログを通じてもっと詳しく知りたいと思った方は是非一度ご自身で読んでみてください。

最後まで見ていただき、
本当にありがとうございます。

当ブログを読んだり、この本に対する感想、
オススメの本などありましたらコメント欄に書いていただけると嬉しいです(=^・・^=)

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